墨には色がある

ここは、幼い私の頭の中。
怪モノが生まれる怪モノ道。
墨って色気がある。

墨はあまりにも色気があり、あまり見せたくないと感じている。

日本人の感性かもしれないが、ちらりと服から見える肌や、触りたいのに触れないそんな距離感。
その想像してしまう余白が1番心が高鳴るのである。

全裸じゃ物足りない。
色気は隠して漏れ出すから、魅力となる。


そう考えると、
アダムとイブの林檎も納得がゆく。
許された物にしか中身を食せないという秘めたる果実ならば、神を怒らしてでも毒だとしても食してしまうだろう